LUNA SEA 宇宙の詩 ~Higher and Higher~を聴いて

まずLUNA SEAの新曲が聴けたことに感謝したい。

 

LUNA SEA以外のバンドでは聴けない音楽が宇宙の詩にあった。
これは当たり前のようで当たり前ではない。

曲の裏側にあるバンドとしての積み重ねを考えずとも、一聴して良いと感じた。

 

事前のガンダム特番で少しだけ聴いた時はディレイの印象が強く残ったが、全体を通して聴くとスパイスのひとつに過ぎない。

曲構成があっさり進行しすぎている気がしなくはないし、RYUの歌い方が濃いので歌詞が頭に残りにくいということは正直に書いておく。
LUVの延長線上にあり、アルバムLUVを1曲に集中させたらこうなる感覚がある。


ラジオ聴取段階であるが、真矢の主張が弱まっているように思った。

それが加齢からくるものか、本人の意向でこのような音作りにしたのか私は知らないが溶け込み過ぎているように感じて少し寂しい。

代わりと言っていいのか、今回はJのベースラインと音質が生き生きとしている。

 

私としてはセットリストのどこに組み込まれるか注目したい。

LUNA SEA / 賛否の否がほぼないライブ

今回のライブ、皆さんはどう受け止めただろうか。

少なくともライブ内容における否の意見はほとんど見られない。

特に今日のSEARCH FOR MY EDENではEDENのアルバムから2曲演奏されなかった、という意見が見られる程度だ。

関係者席から観ていたミュージシャンからの良い反応も見られる。

 

私の視点では、過去の曲を覚え直してコピーバンドのようにヒネリを加えなかった印象もわずかにある。

しかし、それ以上に今の音で昔のアルバム曲を披露したらどうなるのか、特にEDENの曲群は大きな会場でこれほどまでに輝きを放ったという事実。

いわゆるレア曲と呼ばれるに至ったバックグラウンドがなくともIMAGE、EDENの曲は本気で作られており、人間味が溢れているからこそ今でも通用する。

こんな書き方では1年前からすれば歯が浮くような誉め殺しにも見受けられるかもしれないが、何もIMAGE、EDENの曲だけではなく、LUVからのBLACK AND BLUEのライブバージョンは好きな曲のひとつだ。

 

STAY、この曲は今こそ本領発揮したと思う。

特にRYUICHIの声と相性が良く、歌詞の内容やコード進行も一種の気恥ずかしさを完全に超えたと私は思った。

2007年段階ではまだ難しかったかもしれない。

これからのライブにおいてWISHとの共存も可能ではないだろうか。

 

今回のライブのレビュー、感想、様々なものを見てみたいと願っている。

出来る範囲でいいのでネットや直接のメールなどでもいいので、とにかく気持ちの熱が覚めきらないうちに書き記してLUNA SEAのメンバーやスタッフの目に留まるようにしていただきたい。

 

 

4月以降ここを更新をしなかった理由は、LUNA SEAのライブ予定があるたびに現在のLUNA SEAのアップデートを心待ちにしていたからだ。

それが今日叶った。

メンバーにありがとうと伝えたい。

LUNA SEA / LUVを聴いて その20

LUVはかなり低い帯域が重視されている。

 

BrandとMoonlightのJ曲が分かりやすい。
全体的に低重心で迫力がありながらもすっきりとしている。
低域が出ない環境でこの曲を聴いている方にはこの2曲の良い部分はあまり伝わっていないのではないだろうか。

 

Limit以外のLUV全曲通して気になるのが、全パートの音数が多い時のスネアの音色。
ドラム全体は叩く姿が浮かび上がるような定位で良いのだが、スネアがやや奥まった位置にあり、時に高域が物足りなく感じる(ボーカルを重視した結果だと考えたい)。
闇火のリムショットはLimitよりも控えめだが自然で良いと思える。

 

ベース、バスドラムのかなり低いところ(聴きすぎると気持ち悪さを覚える低域)まで再生出来る環境を持つファンはどれだけいるのだろう。
圧縮音源では削がれてしまうため、まずCDを持っていないと理解できない。
LUNA SEA側がふるいにかけている可能性も考えられなくもない。

 


発売から3ヶ月以上経過したが、BLACK AND BLUEと永遠(そしてSUPER LOVE)のコード進行について言及しているものを1つしか見つけられていない。

 

記事を書かない間、バンドメンバーが全員揃わない状態でアルバムを作るとどうなるか、というのをなんとかセールスポイントに出来なかっただろうかと考えていた。
これを実験的なアルバムとしてプロモーションすれば攻めの姿勢を印象付けることは可能だったはずと私は考えている。

LUNA SEA / LUVを聴いて その19

前回のエントリー以降LUVを聴いていない。
正確にいえば頭の中で再生している。
再生しやすいのは闇火、Moonlight、Sad。

 

LUVというアルバムをリリースしたLUNA SEA
日本で名の知れたバンドの中で、バンド感を出さない、出せずにリリースした今回のアルバムは記録的価値がある。
リリースから1ヶ月も経っていない状況でありながらインタビューなどで既に裏がとれているという点において、消費社会にマウントを取られる怖さも伝わってくる。

 

多くのバンドはこれ以前の段階でメンバー脱退や解散になるが、LUNA SEAはその道筋とは違う方向にあると私は推測する。

そうでなければLUVを出す理由が見つからない。

 

私としては今後のツアーと次にバンドでリリースする新作に俄然興味が湧いてきた。

 

バンドとは何なのか。

どうあるべきかという「べき論」を覆せるなら面白いし、また昔のように衝突し火花散るLUNA SEAも面白い。

どちらに転んでもこの先は良い方向にしか進まないだろう。

不老不死を手にしたと思いたい。

LUNA SEA / LUVを聴いて その18

アクセス数が24日を境に下降するかと思っていたが、25日は増加した。

多くの人にLUVを聴いてもらいたい。

そして出来ればだが感想をあげることを願う。

まずは評判の数が増えればLUNA SEAを知る機会がさらに増えるからだ。

 

私はA WILLのシングル4曲(カップリング曲除く)は4年経った今でもあまり好きではない。
毒にも薬にもならないという観点を含めてもLUVの曲の方がいい。
Rougeのリズムアプローチは好きだが、奥底にあるスリルはLUVの方が強いように感じている。

 

まだライブで披露されていないJ原曲のMoonlightは今後のツアーで評価が上がるのではないだろうか。
ただし多少のライブアレンジをすれば、という条件で。

 

今のJが使用するベース、OPBやプレべを使う曲の方がアンプとの相性も良さそうで、使用している楽曲もチャレンジングになる傾向にあるように感じる。
ヘッド落ちも関係しているかもしれない。

 


ここまでエントリーが続いている理由、それは一つの場所にテーマを絞り心の機微が判るようにすること。
これは私の願望を表面化させたもの。

 

ツイッターではタグや同じワードを用いる、またはスレッドにすることで点を線にすることができるが、そういうものはまだまだ稀にしか見かけないし、専用アカウントであっても内容が続くことは少ないように思う。
ブログもほぼ同じ。
レビューサイトでも連投や追記が見られることは少ない(TPOをわきまえるのは大前提)。

 

点より線、線より面。
ツイッター等では収まりきらない長文を他の場所で出すことは増えていくだろう。

LUNA SEA / LUVを聴いて その17

LUVはアルバム単位で見ると形を捉えにくい。
しかしライブで他の時期の曲と混ざるとコントラストの差が出て面白い。
ライブ映えする。

 

INORANの曲中のスタンスが難しいと感じている。
J側かSUGIZO側か、どちらかの役割と近しい位置にあることが多い。
この2人の曲ではINORANのアプローチもデモ段階で想定されているのではなかろうか。

 

REBOOT後の楽曲はギター2人のボイシングやエフェクトがさらに近くなった。
ツインギターの役割分担を明確にしなくてもいいという見方は当然ある。
しかし印象が弱まっている。
INORAN原曲のHold、Yearsはしっかりと存在感があるので余計にそう思ってしまう。

 

Limitだけ浮いて聴こえる人が多い模様。
リリースから時間が経過しているのは大きいが、歌詞と楽器側の連動性が他の曲よりも高いことも一因としてあるだろう。
アルバム曲の中では誓い文、piece、闇火、Sadも連動性が比較的高めだと私は感じている。

 


A WILLよりもレビューする方が増えている。
これは他でも同様のことが言えるが、どの点においてどういう感想を抱いたのか明確に表現しているものが増えた。
ばっさり切り落としただけで後処理しないことは恥であると私は考えているので嬉しい傾向。

LUNA SEA / LUVを聴いて その16

30時間以上間を置き、聴くことを再開した。

今シャッフル再生で1周聴き終わり、最後はHoldだった。

 

以前のエントリーで、A WILLほどオーディオ環境の良さを問わないというようなことを書いた。
LUVの楽曲はそれぞれで聴きたい音聴かせたい音の思惑(原曲者、ミキシング、マスタリングの意向)が強く出ており、低域がタイトすぎるモニターライクな環境で聴くのはあまり向いていないと私は思った。

 

特に印象が変わってくるのがベースで、低音が他パートと馴染むものを選択をしないと味付けがあっさりしすぎているように感じてしまう。
Jが意図した音作りA WILLに似たファット方向だが、前作よりも1・2弦を使ったベースラインは聞こえやすくなっている。

 

難しいのが分離感と音場。
曲によってバラバラで、ずっと同じ環境で聞くとそれぞれの曲の方向性がはっきりせずもやもやを抱えてしまう。
原曲者とスタジオの違いからくるものだろう。
音場は少し広めで、中高域以上の分離感が良いものを選択した方がいいだろう。

J原曲の2曲がイマイチと感じる方は環境を変えてみることをお勧めする。

 

闇火について。
この曲はライブでの演奏が困難なことを知っている方は多いだろう。
楽器の持ち替えとチューニング。
INORANパートでアコギとエレキが鳴っている部分、これの表現がどうなるか。
私としてはピエゾ付きブリッジのエレキを使った方がいいのではないかと思った。

 


MCでのざまあみろの部分、賛否両論な反応ではない方面にも向けて放ったもののように感じ取った。
尚更にREBOOT後の新曲だけでライブをしてもらいたい。
A WILLの曲も同期を減らしてもっと育てた方がいいと思う。

私は音源の再生を主眼としたライブにそこまで魅力を感じない。