LUNA SEA / MOTHER STYLEを聴いて

過去と今。今とは何かを問いかける。 昔を越えようとしているわけではない。今出来ること、今じゃないと出来ないことをやっている。仮にMOTHER、STYLEの再録が2018年までに行われていたとしても、ここまで現在のLUNA SEA色を出すことは出来なかっただろう。 …

ロックバンドの魅せ方、目に触れる機会

ビッグになったメジャーなロックバンドがステージに立ち、披露する。センターのボーカル、上手下手のギターとベース、奥にあるドラム、紋切り型になっていないだろうか。 音響と映像の兼ね合い、舞台と客席形状において合理的であるというのが大きな理由であ…

LUNA SEA / バンドの柔軟性

まず先に、今回のブログ内容はあくまでもLUVとCROSSの発売日に合わせただけであり、CROSSのツアーFINALに向けた内容ではないことを記しておく。 PHILIAでJが弾くピアノに違和感があっただろうか。驚きと賞賛の声はあったが否定的な意見は私の目では見つけら…

LUNA SEA / CROSSを聴いて その4

CROSS発売から約1ヶ月。 今後もスティーブや外部プロデューサーを迎えられる状況を見込める中で、5人が集まって作った曲を聴きたい願望を私は拭えずにいる。これが贅沢であることは重々承知の上で。CROSSのアルバム自体の出来は素晴らしいが、バンドとしての…

LUNA SEA / CROSSを聴いて その3

曲間の無音部分の長さに美を感じる。曲の出だしと終わりの調整も美しい。 アルバムジャケット、ブックレットのアートワークが素晴らしい。CROSS収録曲のPVがあるとするならば、このアートワーク以上に相性の良いものが作れるだろうか。 今はアルバムを逆順で…

LUNA SEA / CROSSを聴いて その2

プロデューサーの影響か、日本語の歌詞として聞いてもらいたい子音と母音の強い部分が邦楽としては控えめにされているが、バンドとしてよりまとまりのある方向になった。真矢のドラムとJのベースが生き生きとしている。INORANとSUGIZOの音に芯がある。 歌詞…

LUNA SEA / CROSSを聴いて

LUNA SEAの今と未来が詰まっていた。 現在を知れるという点ではLUNACY以来の新譜なのではと私は捉える。期待を超え、同時に得られた安堵と解放感。初めてLUNA SEAに触れる方に勧めやすいアルバムが新譜であることの意義は大きい。 私には曲順が新鮮で、流れ…

LUNA SEA 宇宙の詩 ~Higher and Higher~を聴いて

まずLUNA SEAの新曲が聴けたことに感謝したい。 LUNA SEA以外のバンドでは聴けない音楽が宇宙の詩にあった。これは当たり前のようで当たり前ではない。 曲の裏側にあるバンドとしての積み重ねを考えずとも、一聴して良いと感じた。 事前のガンダム特番で少し…

LUNA SEA / 賛否の否がほぼないライブ

今回のライブ、皆さんはどう受け止めただろうか。 少なくともライブ内容における否の意見はほとんど見られない。 特に今日のSEARCH FOR MY EDENではEDENのアルバムから2曲演奏されなかった、という意見が見られる程度だ。 関係者席から観ていたミュージシャ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その20

LUVはかなり低い帯域が重視されている。 BrandとMoonlightのJ曲が分かりやすい。全体的に低重心で迫力がありながらもすっきりとしている。低域が出ない環境でこの曲を聴いている方にはこの2曲の良い部分はあまり伝わっていないのではないだろうか。 Limit以…

LUNA SEA / LUVを聴いて その19

前回のエントリー以降LUVを聴いていない。正確にいえば頭の中で再生している。再生しやすいのは闇火、Moonlight、Sad。 LUVというアルバムをリリースしたLUNA SEA。日本で名の知れたバンドの中で、バンド感を出さない、出せずにリリースした今回のアルバムは…

LUNA SEA / LUVを聴いて その18

アクセス数が24日を境に下降するかと思っていたが、25日は増加した。 多くの人にLUVを聴いてもらいたい。 そして出来ればだが感想をあげることを願う。 まずは評判の数が増えればLUNA SEAを知る機会がさらに増えるからだ。 私はA WILLのシングル4曲(カップリ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その17

LUVはアルバム単位で見ると形を捉えにくい。しかしライブで他の時期の曲と混ざるとコントラストの差が出て面白い。ライブ映えする。 INORANの曲中のスタンスが難しいと感じている。J側かSUGIZO側か、どちらかの役割と近しい位置にあることが多い。この2人の…

LUNA SEA / LUVを聴いて その16

30時間以上間を置き、聴くことを再開した。 今シャッフル再生で1周聴き終わり、最後はHoldだった。 以前のエントリーで、A WILLほどオーディオ環境の良さを問わないというようなことを書いた。LUVの楽曲はそれぞれで聴きたい音聴かせたい音の思惑(原曲者、ミ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その15

賛否両論あることがいい これを安易に肯定していいものだろうか。携わった作品は褒めてもらえたほうが嬉しい。人間という動物はネガティブなものに飲み込まれると病んでしまう。時には死を選ぶ。否定的な感想がないと一抹の不安を覚えるタイプもいるが、本能…

LUNA SEA / LUVを聴いて その14

このブログを見ていただいていた数が私の予想を超えて増え続けている。私のカバー出来る範囲以上の数。検索サイトから来ている方が多いので、その方々は自分の反応と照らし合わせているのだと思われる。実に有難い。 昨日の午後からはあえて聴くのを止めた。…

LUNA SEA/ LUVを聴いて その13

カッティングしたらファンキーという見出し。 これはさすがにSUGIZOに同情する。言葉で縛りたがるメディア、無理に形容しなくていい。SUGIZOがファンクを好きなのはファンには知られているからこそ、新規開拓という意味でこの括りをされると偏った見方をされ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その12

賛否が分かれており、ネガティブな感想が怖かったが聴いてみたらそれほどでもなかった これもきつい一言。それほど、が及第点に達しているのかわからない。 次のアルバムに期待 つまり今回のアルバムは咀嚼しきれなかったという反応だろうか。これも考えさせ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その11

ツイッターやレビューサイトの反応で一見肯定しているように見えるものでも、関係者が見れば内心複雑に感じるものが非常に多い。 一聴しただけではわからなかったが新しい裏切られた とりあえず3つ挙げてみたが、これらの共通点は1回では捕まえられなかった…

LUNA SEA / LUVを聴いて その10

Jのフィルの少なさ。3フレット分ぐらいのわずかなスライド程度でもいいのにほとんどやっていない。真矢が上手だから成り立っているものの、ドラマーの視点からすればはっきり言ってたまったもんじゃないだろう。ライブで困る可能性が無いとは言えないからだ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その9

リードトラックの候補にHoldとともに誓い文があったとSUGIZOが返答したことで様々な反応が起きている。 曲自体はそれほど悪くないというのが私の感想。メロディもこのアルバムの中では耳に残るほうだ。しかしこれをLUNA SEA名義でやる意義、これについて考え…

LUNA SEA / LUVを聴いて その8

このブログにコメントこそないにせよ、アクセス数が思っていたよりも多い。リンクを貼っていないし、検索サイトでもワードを絞らないとたどり着けないのにもかかわらず。読んでいただき感謝。 これを読んで何か思ったり感じた方がいれば、思いの丈を書き残す…

LUNA SEA / LUVを聴いて その7

RYUICHIと真矢について。 今までこの2人について言及しなかったのには理由がある。公式インタビューを見たら分かるが、多少の誇張や含みはあれど他の3人ほどではないからだ。この2人が語っていたのは音を楽しんでいるということ。終幕後もテクニックをしっか…

LUNA SEA / LUVを聴いて その6

LUNA SEAがLUNA SEAたらしめんとする理由の大きな要素として各パートの音作りが挙げられる。歌以外の楽器について書いてみる。 必ずしも最先端というわけではなかったが、過去作はもれなく音が格好良く、楽器の使い方が世界的に見ても変わっており、時に最先…

LUNA SEA / LUVを聴いて その5

今回は原曲者の色が濃い。それはデモを作り込んだ結果だろう。しかしこの行為はバンドアレンジの余地を与えないことがよくある。 河村隆一with〜と表現している方をちらほら見かけるが、私の見解としては各作曲者の意図を一番汲んだのがRYUICHIで、各作曲者…

LUNA SEA / LUVを聴いて その4

A WILLもだが、LUV製作にあたりメンバー5人が揃った回数を知りたい。別スタジオでLUVの作業をやっているという情報があったので本当に少ないのだろう。 私がREBOOT後も評価しているのはRYUICHIと真矢。SUGIZOは自身のインタビューで語っていたが、トレードマ…

LUNA SEA / LUVを聴いて その3

前回のエントリーでは曲を聴きながら思いついたままに書いたので散発的になったことをお詫びする。 プレイヤーの観点から見た場合はどうだろうか。 何度も聴くうちに印象は変化し、そこに込めるものも変化する。 原曲者が意図したものがメンバーに伝わりきら…

LUNA SEA / LUVを聴いて その2

私個人としては公式インタビューを見て、重さ、暗さ、マイナーコードの多用は特に望んではいなかったし、終幕以前の雰囲気を求めているわけでもなかった。 REBOOT後のライブ構成、LUNA SEA再録そしてA WILLを聴いた時、5人の一体感が欠けているように感じら…

LUNA SEA / LUVを聴いて

LUNA SEA / LUV オーガニックな作品。LUNA SEAがやるぶんには新しい、しかし音楽性としては新しくはない(本人たちが望んだ方向性である)。 曲調から年相応のアマチュアバンドの雰囲気があるようにも感じられる。仮にこの曲たちがネームバリューのないバンド…