LUNA SEA / LUVを聴いて その3
前回のエントリーでは曲を聴きながら思いついたままに書いたので散発的になったことをお詫びする。
プレイヤーの観点から見た場合はどうだろうか。
何度も聴くうちに印象は変化し、そこに込めるものも変化する。
原曲者が意図したものがメンバーに伝わりきらず、思っていない方向になってしまうことはざらにある。
数小節でも意図せぬフレーズが来た時は心底がっかりし、OKは出すが世界観が壊れたとさえ思う。
LUVの場合、SUGIZOのアルバムインタビューを見れば裏側が如実に見えてくる。
他のメンバーのインタビューでも分かるが、過干渉しないことを前提としている節がある。
そこに想定外の良い反応は生まれてこない。
しかしそうすることでバンドは長生きし、収入面も安定する。
50歳近くになってまで死に急ぐことを選ぶ人は稀であろう。
このアルバムは楽曲製作期間がある程度自由だった様子。
今日の段階で私が1曲1曲をバラバラに聴いていくと、個々の出来はそんなに悪いものではない。
ただ、あくまでもそんなに悪くない程度を超えてこない。
集中した期間で一斉に製作に取り組んだほうが一体感は出ただろう。
これは他のミュージシャンも同じ。
時期の違う曲がパッケージングされると違和感が出てくる。
LUVもそうだが、REBOOT後のPROMISEとカップリング2曲を除いた曲のミックス、マスタリングに偏りがあるように思う。
突き抜けないエレキギター、ボヤつくベース、抜けは良いが歌詞が入ってきにくいボーカルの音域。
最初のエントリーで書いたが、ドラムとアコギは綺麗。
これはエンジニアの力量だけの問題ではないだろう。
耳触りは悪くないが適度なざらつき、エッジが足りない。
現在シャッフルの順番は闇火、Sad、Years、BLACK、BRAND、LUV、pieceとなっている。
やはり曲順は変えたほうが良く聴こえてくる。