LUNA SEA / LUVを聴いて その5

今回は原曲者の色が濃い。
それはデモを作り込んだ結果だろう。
しかしこの行為はバンドアレンジの余地を与えないことがよくある。

 

河村隆一with〜と表現している方をちらほら見かけるが、私の見解としては各作曲者の意図を一番汲んだのがRYUICHIで、各作曲者もRYUICHIを念頭に置いて作曲したものを持ち寄ったと考える。
他のパートはどうとでもなる、と軽視しているのではないかと邪推することもできる。

 

LUNA SEAの5人がLUNA SEAというバンドをやる意味が薄れた結果が今回のアルバムに現れてしまったのではないだろうか。
各々の活動が忙しく時間が取れなくとも、人生の主軸としてLUNA SEAが存在しているならば、このクオリティを認めることができるだろうか。
納得のいくまで内容を詰めただろうか。
最善を尽くせたのだろうか。

 

いちファンとしては早急に渾身の1曲を提示して頂きたいと願う。
泥舟にはなってほしくない。