LUNA SEA / LUVを聴いて その15

賛否両論あることがいい

 

これを安易に肯定していいものだろうか。
携わった作品は褒めてもらえたほうが嬉しい。
人間という動物はネガティブなものに飲み込まれると病んでしまう。
時には死を選ぶ。
否定的な感想がないと一抹の不安を覚えるタイプもいるが、本能ではやはり褒めてもらいたい。

 

ある程度クリーンな言葉での素直なフィードバック、今の時代に必要なもの。
音楽家の道しるべ、灯りがない。
マーケティングという意味も込めて。
どんな曲にすれば受けるのか判断ができない状況になっている。
SNSはうわべの甘ったるいものか下品なものの二極化が進み、その中間層、いいとこ取りのニュートラルな層が少ない。
裏表が激しい。

 

そこで歌詞の重要性が出てくるわけだが、多少辛辣ではあるが最近のポップカルチャーの言葉は安直なものが多い。
作り手、聞き手共々語彙力の低下もあるが、将来が見えていない表れでもあるし、情熱がほとばしっているといえなくもない。

 

音情報を遮断した状態でLUV全曲の歌詞だけを見てみることを勧める。
日常、ちょっとしたフィクション、過去との戦い、未来への希望、あらゆるものが含まれ反映されている。
LUNA SEAだけでなく作詞の再評価、深化が必要。

 

これもLUNA SEAに限らないことだが、まるで一神教かのように一つの集合体に執心しすぎるきらいがある。
自分が自由だと理解した上でのことならいいが、流されている人はネットの時代であっても存在するらしい。


自分自身を信じてほしい。